北海道江別市で男子大学生(20)が集団暴行され死亡した傷害致死事件で、逮捕された容疑者の数人が「被害者のキャッシュカードで現金を引き出した」との趣旨の供述をしていることが31日、捜査関係者への取材で分かった。札幌市内のATMで現金を引き出そうとする姿が確認されており、道警は男子大学生のカードを使ったとみて捜査する。
捜査関係者によると、川村葉音容疑者(20)と少年(17)ら5人が防犯カメラに映っており、男子大学生の交際相手の八木原亜麻容疑者(20)はいなかった。道警は容疑者らが暴行後、川村容疑者の車で移動したとみており、事件前後に使ったとみられる車を31日に江別署に運び込み、詳しく調べている。
八木原容疑者が事件直前に男子大学生と会っていた時、アルバイト仲間の川村容疑者に「別れ話でもめている」と連絡したといった趣旨の供述をしていることも判明した。
八木原容疑者はアルバイト先のコンビニ付近で男子大学生と会い、電話を通話状態にしたまま、自宅を経由して現場の公園に向かったと話している。川村容疑者は少年らと一緒に車で公園に向かい、2人と合流して事件に発展したとみられる。
関係者によると、男子大学生は道外での就職を希望していたといい、八木原容疑者は「将来に関する認識にずれがあった」という趣旨の話をしている。
男子大学生の所持品の一部とみられるものが見つかったことも分かった。男子大学生が公園で、全裸で発見された際に何も残っておらず、容疑者らが逃走時に持ち去った可能性があり、道警は特定を進める。〔共同〕
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