秋篠宮妃紀子さまは30日、東京都清瀬市を訪問し、結核療養所が集中していた時代を知ることができる施設をめぐった。紀子さまは今年、結核予防会総裁を務めて30年になった。

 紀子さまはまず、結核療養と清瀬市の歴史に関する常設展示がある市郷土博物館に足を運んだ。療養生活を送る患者の俳句などを集めた雑誌などを前に「貴重な資料ですね。当時の患者の思いも感じ取れますし」と語り、「電子データとして残したりは」と質問。案内した古川百香館長は「これから進めていきたい」と答えていた。

 患者や見舞いの家族が訪れたという商店街の説明にも耳を傾け、「清瀬の街の方が患者、家族、医療関係者と支え合ってきた」と語り、街の発展の歴史に思いをはせていた。紀子さまはその後、最初に開設された結核療養所跡地など、市内に点在するゆかりの地を2時間15分ほどかけて歩いてめぐった。(中田絢子)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。