このうち、新宿区の歌舞伎町では、午後5時から条例に基づいて路上飲酒を禁止する措置を始め、区によるパトロールも行われています。
パトロールでは路上飲酒をしている人を見つけると、路上で飲まないよう指導し、酒の缶を回収するなどしていました。
さらに、去年のハロウィーンの際に多くの人で混雑した通称「トー横」と呼ばれるエリアの周りを囲いで覆って立ち入りを禁止したほか、周囲のコンビニなどに酒の販売の自粛も要請しました。
午後5時半時点では、混雑しているものの仮装して歩く人の姿はほとんど見られませんでした。
また、渋谷区は多くの人が訪れることで雑踏事故などが起きるおそれがあるとして、去年と同様にハロウィーン目的で渋谷駅周辺に来ないよう呼びかけています。
そのうえで、条例に基づいて渋谷駅周辺での路上飲酒を禁止するとともに、酒の販売自粛も新宿区と同様に求めています。
2つの区は11月1日午前5時までこれらの対策を行うことにしています。
背景には海外でのSNS “渋谷は路上飲酒できる”
渋谷駅周辺にはハロウィーンの時期になると大勢の若者や外国人が集まり、2018年には軽トラックが横転させられる事件が起きるなど飲酒に絡むトラブルが相次いでいます。
こうした中、去年、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「5類」に移行すると、ふだんの週末にも渋谷の街で路上飲酒をする人の姿が目立つようになりました。
渋谷区によりますと、背景には5類移行後に外国人観光客が増える中で「渋谷は路上で飲酒ができる」といった情報が、SNSで急速に海外に広がったことがあるということです。
区が調べたところ、路上飲酒をしていた外国人の数は去年6月の週末は1日あたりの平均で48.8人でしたが、ことし6月には2.7倍の134人に急増していました。
路上飲酒が横行する状態を放置すれば、これまでのハロウィーンより深刻なトラブルが起きるリスクが高いとして、区は年間を通じて路上飲酒を禁止するよう条例を改正し、10月に施行しました。
一方、隣の新宿区も渋谷区から多くの人が流入するおそれがあるとして、歌舞伎町周辺でハロウィーン当日の路上飲酒を禁止する条例を制定しました。
新宿区の担当者は
午後6時ごろ取材に応じた新宿区危機管理担当部の松原清十郎副参事は「人混みはまだ少ないですがこの時間から路上飲酒している人もいたので要注意だと感じました。午後10時を過ぎると新宿に来る人と帰る人で混雑するので、その時間帯は特に注意して見ていきたい」と話していました。
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