天皇、皇后両陛下は12日、石川県穴水町と能登町を訪れ、能登半島地震の被災者を見舞われた。穴水町では、16人が亡くなった土砂崩れ現場に向かって深く頭を下げられた。
両陛下は羽田空港発の特別機で能登空港(同県輪島市)に入り、自衛隊ヘリで穴水町に移動された。
同町内の避難所を訪れた両陛下は、かがんで被災者と目を合わせながら、いたわりの言葉をかけられた。天皇陛下に「被害の状況はいかがですか」と話しかけられた同町の米田吉朗さん(76)は「心から心配していただいた」と時折涙ぐみながら振り返った。
避難所に先立って両陛下は、多くの建物が倒壊した穴水町商店街を視察された。営業を続けている美容室を訪れ、天皇陛下が被害を心配する言葉をかけられる場面もあった。
両陛下は続いて能登町に自衛隊ヘリで移動された。
この日は羽田発の特別機でエンジンがかからないトラブルがあり、両陛下は予備機に乗り換えて出発された。この影響で、予定から約1時間遅れで能登空港に到着された。
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