秋篠宮妃紀子さまは12日、東京都港区の明治記念館で、社会福祉法人恩賜(おんし)財団母子愛育会の「第56回愛育班員全国大会」に出席した。

 母子愛育会は1933(昭和8)年、昭和天皇の皇太子として上皇さまが誕生したことにあたり、母子保健推進のため天皇から提供された下賜金をもとに翌年創設された。全国各地で「愛育班員」と呼ばれるメンバーが子育て支援や高齢者の見守りなどに取り組んでいる。紀子さまは総裁として各地を視察し、活動を見守ってきた。

 この日の式典で紀子さまは、能登半島地震について「多くの人々が命を落とし、今も困難な暮らしを送っている方々が数多くいらっしゃいます」と言及。表彰後に、子どもたちの心のケアに携わってきた団体理事の講演が予定されていることに触れ、「講演をお聞きして、被災された子どもやその家族、また高齢者などへ思いをめぐらしていくことができましたらと考えております」と述べた。(中田絢子)

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