◆「街に来ないで」区長2人がそろって呼びかけ
「ハロウィーン目的で街に来ないでほしい」。7日、長谷部健渋谷区長、吉住健一新宿区長はそろって会見を開き、厳しい言葉で訴えた。 渋谷区では、これまでハロウィーンの時期に多くの若者や外国人が渋谷駅周辺に集まり、トラブルが頻発。2018年に渋谷センター街で軽トラックを横転、損壊させた事件があったほか、窃盗、傷害事件なども発生していた。2023年のハロウィーン当日に、多くの人が集まった渋谷駅前のスクランブル交差点=東京都渋谷区で
区は、2019年から条例でこの時期の夜間の渋谷駅周辺で路上飲酒を禁止。新型コロナ禍の行動制限が緩和された昨年は、さらに強く来街自粛を呼びかけた。 その影響を受けたのか、新宿・歌舞伎町には昨年のハロウィーンに来街者が数千人規模で増加。大量のごみが街にあふれた。 トラブル増加を懸念した新宿区も今年6月に条例を制定し、歌舞伎町など繁華街の一部エリアでの路上飲酒を31日午後5時~11月1日午前5時まで禁止とした。昨年、人が多く集まった歌舞伎町のシネシティ広場の立ち入りも禁止する。◆豊島区長「警戒しているが、規制は最終手段」
今月から繁華街での路上飲酒を通年で禁止した渋谷区は30日〜11月1日朝は人が集まりやすい忠犬ハチ公像周辺をパネルなどで囲う。また両区とも周辺の店舗に酒類の販売自粛を要請するとともに、警察との連携強化も図るなどトラブル防止に本腰を入れる。渋谷区は渋谷駅周辺で路上飲酒を禁止する条例を改正し、飲酒禁止エリアの範囲を2024年10月から拡大した
両区の対策で、昨年の歌舞伎町のように人が流入する恐れがあるのが、新宿駅から約4.5キロ離れた池袋駅周辺だ。豊島区の担当者は「どれくらい人が来るかはわからない」とし、ハロウィーン当日は駅周辺の警戒人数を通常より増やし、青色回転灯搭載車(青パト)の巡回も強化する。 ただ、渋谷、新宿のように路上飲酒は禁止しておらず、高際みゆき区長は「31日は警戒しているが、規制は最終手段。警備や警察との連携を強化して当日を迎えたい」としている。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。