演習で指示を出す多摩指揮隊の隊員ら=29日午前、東京都立川市

 東京都西部の多摩地域の災害対策を強化するため、東京消防庁は29日、立川市を拠点とする「多摩指揮隊」を新設し、運用を始めた。山岳救助や富士山噴火に伴う降灰など地域特有の懸念への対応力を高める。  同庁によると、これまでは都心にある本部庁舎の警防本部指揮隊が現場に出動し、地元消防などとの調整を担っていた。今後は交代制で立川合同庁舎に3人が常駐する。大規模災害で本部庁舎が被災した際、代替拠点を確保する狙いもある。  立川市内で開かれた運用開始式で同庁の吉田義実消防総監は「災害実態の早期把握や効率的な運用が可能になる」とあいさつした。


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