防衛省は、有事の際などに陸上自衛隊の部隊や装備を離島などに運ぶ、船舶専門の輸送部隊を来年3月に新設する計画です。

29日、広島県尾道市にある造船所では、部隊に配備される輸送艦の進水式が行われ、鬼木防衛副大臣がおのでロープを切断すると、船体が海に向かってゆっくりと滑り降りていきました。

輸送艦は全長がおよそ80メートルで、10数両の車両を搭載でき、喫水の浅い離島の港湾への接岸や砂浜への上陸ができるということです。

輸送部隊の司令部は、広島県の呉地区に置き、艦艇の運用は主に陸上自衛官が担うとしています。

部隊には今回と同型の小型の輸送艦4隻と、中型の輸送艦2隻、高速で航行できる輸送艇4隻の合わせて10隻を2027年度末までに配備する計画です。

防衛省は「大小の島々が点在する南西諸島で迅速かつ確実な輸送が可能になり、防衛体制の強化につなげたい」としています。

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