警察によりますと、ことし4月、富山市の50代の男性がSNSで「投資で金もうけができる」という広告を開いたところ、LINEに移行し、旧・村上ファンドの村上世彰氏を名乗る人物のアカウントが表示されました。

男性が友達として登録すると、投資のグループに招待され、投資用のアプリをダウンロードするよう指示されました。

男性がアプリ上で株の売買をしたところ、利益が出ていると表示されたため、37回にわたり、合わせて3億6900万円余りを指定された複数の口座に振り込みました。

その後、報酬を引き出そうとしたところ、「納税として900万円余りを支払う必要がある」と言われ、ことし8月末に振り込んだあと相手と連絡がとれなくなり、警察に相談して被害が発覚したということです。

男性は合わせて3億7800万円余りをだまし取られたということで、警察は詐欺事件として捜査しています。

富山県警察本部によりますと、こうした手口の詐欺の被害額としては、富山県内で過去最高だということです。

警察は、SNSだけでやりとりする相手の話は安易に信じず、見ず知らずの個人や法人の口座には入金しないよう注意を呼びかけています。

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