東京電力は28日、福島第1原発事故で溶け落ちた2号機の核燃料(デブリ)の試験的取り出し作業を再開した。9月10日に着手したが、同17日にデブリ回収装置のカメラが映らなくなるトラブルが発生。交換作業などで1カ月余り中断していた。回収まで2週間程度かかる見込みといい、成功すれば廃炉に向けた工程は新しい段階に入る。
遠隔操作で「テレスコ式」と呼ばれる釣りざお状の回収装置を原子炉の格納容器内に投入。先端部の爪をケーブルで下ろし、底にたまったデブリから最大3グラム程度を採取する。回収したデブリは日本原子力研究開発機構の施設で分析する予定。
爪を下ろしてデブリを採取する手前まで作業を進めたが、9月17日に回収装置先端にあるカメラ2台が映らなくなり中断。手作業で今月、新しいカメラと交換した。
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