東京・明治神宮外苑地区の再開発で3メートル以上の樹木の伐採が今月中にも始まる見通しとなったことを受け、伐採反対などを訴えるパレードが26日、都内であった。参加者200人が「再開発反対」「緑を守ろう」とシュプレヒコールした。

◆三井不動産、10月中にも着手の方針

 公園など公共空間の再開発に反対する住民団体の連絡組織「コモンズの緑を守る全国ネット(コモンズネット)」が主催。「外苑を守る!」などと書かれたボードを掲げ、神宮外苑から日比谷公園(千代田区)までの約5キロを行進した。

明治神宮外苑などの再開発反対を訴える人たち=東京都港区で(池田まみ撮影)

 映画監督の空音央(そらねお)さん(33)は「東京の緑がなくなっている実感がある。世界の動きと逆行しており、一市民として反対の声を上げたい」と強調。コモンズネットの原和加子共同代表は伐採着手の見通しが示されたことに、「再開発ありきで怒りを感じる。市民の声を計画に取り入れてほしい。同様の問題は各地で起きており、27日投開票の衆院選でも多くの人に考えてもらえたら」と話した。  神宮外苑地区の再開発を巡っては、事業者代表の三井不動産が、焦点になっていた3メートル以上の樹木伐採について、準備が整えば10月中にも着手するとの方針を明らかにした。(中村真暁) 

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