埼玉県川口市に住む臼田敦伸容疑者(49)は、10月19日の朝、東京 永田町の自民党本部にワンボックスカーで近づき、火炎瓶のようなものを投げたあと、500メートル余り離れた総理大臣官邸の侵入防止用の柵に車で突っ込み、この際、警備に当たっていた警察官に向けて発炎筒のようなものを投げたとして、公務執行妨害の疑いで逮捕されました。

警視庁は26日、官邸前で事件当時の状況を再現し、検証を行いました。

容疑者役の警察官が、実際にワンボックスカーを柵に向かって運転し、対応に当たる警察官との距離を確認するなどしていました。

これまでの調べで臼田容疑者は、あらかじめ防護服やマスクを着用したうえ、ガソリンなどの液体が入った火炎瓶のようなものや催涙スプレーのようなものなど複数の攻撃手段を用意して事件を起こしたことがわかっています。

また前日の夜に自宅を出発し、事件を起こすまでの数時間は現場近くのコインパーキングに車を止めていたことも、捜査関係者への取材でわかりました。

警視庁は、周到に準備していたとみて事件の背景や詳しいいきさつを捜査しています。

調べに対し容疑者は黙秘を続けているということです。

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