国土交通省によりますと、先月、福島空港で大阪行きの全日空機の整備作業をしていたグループ会社の整備士が、空気圧が低下し交換が必要なタイヤがあったにもかかわらず、空気を入れただけで交換せずに出発させたということです。
福島空港に予備のタイヤがなかったため、交換しなかったということです。
運航に影響はなく、着陸後に交換されました。
全日空によりますと整備士は聞き取りに対し「1便であれば、安全性に問題はないと判断した。規程から外れている認識はあった」と話しているということです。
また、国土交通省によりますと整備士は福島空港とふだん働く大阪空港の担当者に報告しましたが、それぞれから品質管理の部署への報告は行われなかったということです。
双方とも相手が報告すると思い込んでいて、およそ1か月後に報告されていないことに気付き、発覚しました。
こうしたことを受け国土交通省は25日、全日空に対し厳重注意の行政指導を行い、来月8日までに再発防止策を報告するよう求めました。
全日空は「大変重く受け止めています。厳重注意を受けたことを真摯(しんし)に受け止め、再発防止を徹底します」とコメントしています。
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