◆1年余前から入退院を繰り返していた
捜査関係者によると、父親は当初病死と判断されたが、一連の捜査で、両容疑者が殺害した可能性があると判断。父親が死亡の1年余前から入退院を繰り返していたといい、通院先が保管していた血液の検査記録などを調べ、同じ化学物質で殺害されたと裏付けた。逮捕された細谷健一容疑者(左)と妻の志保容疑者=2024年2月14日、東京都台東区で(木戸佑撮影)
再逮捕容疑では、父勇さん=当時(73)=にエチレングリコールを何らかの方法で飲ませ、2018年6月5日、台東区内の病院で死亡させたとされる。 同課によると、両容疑者のスマートフォンの解析などから、18年にエチレングリコールを複数回購入していたことが判明。同時期にホテル運営会社を巡る対立が家族間であったといい、勇さんの死亡により、健一容疑者が社長に就くことになったという。◆母も同時期に死亡
両容疑者は、昨年3月に次女美輝(よしき)ちゃん=同(4)=にエチレングリコールなどを飲ませて殺害したとして、今年2月に殺人容疑で逮捕された。3月には、18年4月ごろに姉美奈子さん=同(41)=も同様の手口で殺害したとして、同容疑で再逮捕。東京地検は夫妻を鑑定留置して調べた結果、刑事責任能力があると判断し、9月に美奈子さんに対する殺人罪で起訴した。美輝ちゃんへの容疑でも捜査を続けている。 健一被告の母も18年1月に68歳で死亡しており、同課が経緯を調べている。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。