災害関連死を含め68人が亡くなった新潟県中越地震の発生から20年となった23日、新潟県長岡市の中心部で追悼式が開かれた。市民が献花して犠牲者を悼んだ。被害の大きかった同市の旧山古志村地区や、新潟県小千谷市でも追悼行事を開催。

長岡市中心部の追悼式では磯田達伸市長が「20年で学んだことを次の世代に引き継ぐことが大切だ」とあいさつした。旧山古志村地区では、発生時刻の午後5時56分に合わせて関係者が黙とうした。

2004年10月23日午後5時56分ごろ、新潟県川口町(現長岡市)を震源とするマグニチュード(M)6.8の地震が発生し、最大震度7を記録した。直接の死者は16人、災害関連死は52人。4805人が重軽傷を負った。

車中泊し体を動かさないことで血栓が生じる「エコノミークラス症候群」で亡くなった人もいた。住宅被害は全半壊約1万7千棟、一部破損を含めると約12万棟に上った。上越新幹線は浦佐―長岡間で、営業中の新幹線としては初めての脱線事故が起きた。乗客乗員にけがはなかった。〔共同〕

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