群馬県警察本部によりますと、県内ではことし太陽光発電施設の送電用の銅線ケーブルが盗まれる被害が先月末までに985件あり、前の年の同じ時期と比べて240件増えるなど、急増しています。

金属の買い取り価格の高騰を背景に換金目的で盗まれているとみられ、県警察本部と県はこうした被害を防ごうと、新たな条例の制定を目指すことになりました。

警察によりますと、条例では金属買い取り業者に対し、取り引き記録の保存やその開示を求めるほか、盗品と思われるものが持ち込まれた場合、警察への連絡を義務づけます。また、違反した場合の罰則も設ける方針です。

県警察本部は、こうした内容を盛り込んだ条例案をまとめ、県民からのパブリックコメントなどを実施したうえで、県議会に提出する方針です。

群馬県警生活安全企画課は「事業者の見える化を進めることで、窃盗品を持ち込みづらくするねらいがある。条例で金属の盗難の抑止につなげたい」とコメントしています。

こうした条例は、茨城県や千葉県などでも、条例の制定や改正の動きが進められています。

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