声優らが加入する日本俳優連合によりますと、アニメのキャラクターの声で好きな歌を歌わせたり、朗読させたりするなど、生成AIを使って無断で作られた音声や映像がネット上に投稿されたり、販売されたりするケースが確認されているということです。
このため、山寺宏一さんや中尾隆聖さん、梶裕貴さんなど26人の声優でつくる有志の会が生成AIを使ったコンテンツのルール作りの必要性を訴える啓発キャンペーンを始めました。
21日に公開された動画では、6人の声優が登場し、生成AIで作られるそっくりの声について、山寺さんは「商業利用というのはもってのほか、とんでもないことだと思いますし、SNSなどでネットの世界に出してしまうことは問題だと思います」と訴えました。
声優有志の会では、『NOMORE無断生成AI』と題して、今後も定期的にSNSなどで啓発動画を公開していくということです。
有志の会に参加する声優のかないみかさんは「行動を起こさないとみんなにも伝わらないと思い、有志だけでも一丸となって声をあげていこうとなった。全く身に覚えがないのに、私が、私風の人が、しゃべったり歌ったりしていて、それを無断で使われていたのは残念で悲しかった」と話しました。
また、「作品はみんな一生懸命、本当に長い時間をかけて作っていて、それを無断で使ってお金にかえることは心無い行為で、いけないことだと思う。自分が言っていないセリフを私の声でどこかで流されたら、『かないみか、そんなこと言っているの』と言われたり、下手したら犯罪にもつながってしまうかもしれない」と懸念を示しました。
そのうえで、かないさんは「AIとうまく共存していけたら、素晴らしい作品がもしかしたらできるのではないかと思うので、お互いに手を取り合って話し合って、ここまでならいい、ここからはダメっていうルールを決めていけたらいいんじゃないかと思います」と話しました。
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