21日は、東京 中央区の「晴海フラッグ」に、来年、完成する予定のタワーマンション2棟のうち、最終販売となる356部屋の抽せん会が行われ、会場の前では、朝から多くの人たちが列を作って結果を見守りました。
東京オリンピックの選手村だった晴海フラッグは、東京都が事業を監督するファミリー向けの分譲マンションとして、2019年から販売が始められました。
しかし、首都圏のマンション価格が高騰するなか、市場より安い価格だったこともあり、投資や転売の目的で法人などが多数の部屋を取得するケースが相次ぎました。
このため事業者は、最後の2棟のタワーマンションについては、購入できるのを1つの名義につき2戸までとしたほか、同一代表者の複数の法人は申し込めないといった対策を講じました。
販売元の事業者によりますと、今回の抽せんにはおよそ1万3100件の応募があり、最も人気の部屋は、過去の最高倍率に迫る241倍だったということです。
晴海フラッグの分譲マンションはこれですべての販売が終わり、最後の引き渡しは来年10月下旬を予定しているということです。
当選した40代の男性は「5回くらい応募して当たらなかったので、最後の最後に当選し、信じられない。うれしい気持ちもあるが、正直、売り方には違和感を強く感じています」と話していました。
一方、落選した30代の男性は「低層階の部屋をねらっていたが、落ちてしまい残念です。都内は高くて手が出ないので、郊外で探そうと思います」と話していました。
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