横浜市青葉区の住宅で、住人男性を殺害し現金を奪ったとして強盗殺人容疑で逮捕された自称個人事業主の宝田真月容疑者(22)が「税金の滞納が数十万円あり、短期間で稼げるバイトを探すことにした」と話していることが20日、神奈川県警への取材で分かった。SNSで応募する闇バイトとみられ、警視庁と埼玉、千葉、神奈川の3県警の合同捜査本部は指示役の特定を急ぐ。
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神奈川県警によると、宝田容疑者は、SNSで「ホワイト案件」などの投稿を見つけて指示役とつながり、身分証などに記載された個人情報を伝えたという。犯罪に加担することに恐怖を感じつつも「家族への被害を恐れて断れなかった」との趣旨の説明をしている。
現場付近の防犯カメラに宝田容疑者の車が映っており、実行役は3人で、運転を担当していたとみている。殺害された後藤寛治さん(75)の自宅から現金約20万円の他に、ネックレスなど(30万円相当)を奪った疑いもある。指示役との連絡には秘匿性の高い通信アプリを使っていたという。
捜査関係者によると、「指示役から場所を指示された。他の実行役と面識はない」との趣旨の説明もしている。
逮捕容疑は複数人と共謀して15日ごろ、横浜市青葉区の住宅に侵入し、後藤さんを暴行して殺害、現金約20万円などを奪った疑い。県警は20日、宝田容疑者を送検した。
首都圏で相次ぐ連続強盗事件を巡っては、千葉県市川市の女性連れ去り事件で逮捕された藤井柊容疑者(26)の指紋が横浜市の強盗殺人事件の現場から検出されている。〔共同〕
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