読み終わった本を街中に持ち寄るイベント「前橋BOOK FES 2024」が19日、前橋市で始まった。市中心部には全国から寄せられた約5万冊の本が並べられ、本との出会いを求める人やイベントを楽しむ多くの人でにぎわった。ブックフェスは20日も開かれる。

 官民連携で行われるブックフェスは、前回の2022年に続き2回目の開催。今回はメインの「誰かに読んで欲しい本」を譲り渡す機会に加え、市出身のコピーライター糸井重里さんらによるトークショーや出張県立図書館などが午前10時から夕方まである。

 19日のトークショーでは、伊勢崎市出身で、前橋商卒業後に漫画家となったあだち充さんが登場。代表作「タッチ」の上杉達也など、あだちさんが描く心の内をあまり語らない主人公たちが、自身の「前にでたがらない性格」に似ているとよく指摘されるエピソードなどを披露し、詰めかけた観客を笑わせた。

 あだちさんは、来年でデビューから55年を迎える。「自信なんかずっとなかった」としながらも、年齢を重ねても「少年漫画にこだわってやり続けているのは自慢できることかもしれない」と語った。(杉浦達朗)

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