福島第一原発の2号機では、9月10日から、事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合った核燃料デブリの試験的な取り出しが始まりましたが、9月17日になって取り出し装置についているカメラ2台で映像が確認できない不具合が発生し、1か月たった現在も作業は中断しています。

東京電力は、17日午前、不具合の起きた2台のうち装置の先端についているデブリをつかむ器具を監視するカメラ1台を新しいものに交換しました。

その結果、カメラからの映像が遠隔操作室のモニターに正しく映し出されることを確認できたということです。

18日は、残る1台のカメラを交換する予定で、東京電力は装置の動作確認まで含めたカメラ交換に伴う作業は2週間ほどかかる見込みだとしていて、取り出し作業を再開する時期はその後に精査したいとしています。

また、今回不具合が起きた詳しい原因はわかっていませんが、東京電力は、カメラの電源を切っている間に、高い放射線の影響で回路に電気が蓄積したと推定していて、作業の再開にあたっては、カメラの電源を入れたままにするとしています。

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