JR西日本は17日、列車内で刃物による傷害事件が相次いでいることを受け、近畿圏の通勤電車内に防刃傘を配備すると発表した。切れにくい素材を使った防護用具で、傘を広げて刃物を振り回す犯人を食い止め、乗客が避難する時間を確保する狙い。本年度中に、京阪神を結ぶ新快速や関西空港線などの計約600編成に各2本ずつ置く。  JR西管内では2023年7月、関空線の電車内で乗客や車掌が刃物で切りつけられる事件が発生。同社はこれまでもアクリル製の盾を車内に置いて対策していたが、犯人と対面した際に近づく必要があり、恐怖感を訴える乗務員が多かった。  防刃傘はJR西が防犯用品メーカーに依頼して開発した。


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