高級洋菓子の製造販売会社「シェ・タニ」(熊本市)が売れ残ったチョコ菓子のシールを貼り替え、賞味期限を延長していた問題で、熊本市保健所は16日、食品表示法に基づき原因究明の徹底や再発防止策の実施などを同社に指示し、発表した。保健所は「科学的・合理的根拠なく賞味期限を表示して一般消費者に販売した」と指摘している。
市保健所によると、不適正表示があった商品は、アーモンドにチョコレートをかけた「アマンドショコラ」。2023年12月1日から24年9月19日にかけ、同社の熊本市内の4店舗で、根拠がない賞味期限を示した商品計1027個を販売。また、商品の製造場所についても、異なる店舗の表示を行っていたという。
公益通報を受けた保健所が9月18日から今月10日まで立ち入り調査を実施していた。現時点で健康被害は確認されていないという。
同社の谷誠志社長は朝日新聞の取材に、「私が指示したことは一切なく、保健所の調査で知った。いけないことだと思っており、結果的に私の責任だ」と述べていた。
同社は1995年7月の設立で従業員は約50人。熊本や千葉、大分県に計8店舗あり、オンラインでも販売している。(森北喜久馬、坂本純也)
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