国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭のため14日から岐阜県を訪問している天皇、皇后両陛下は15日、岐阜市の「ぎふ清流文化プラザ」で障害者のアート作品の展覧会を鑑賞し、作者らと交流した。
シャープペンシルの細い線で描かれた絵「ふたつのメロン」の作者、曽良(そら)貞義さんは、躁(そう)状態とうつ状態を繰り返す双極性障害と診断されてから絵を描くようになったと両陛下に説明。「死にたくなったりハイになったりしたけれど、描くと症状が楽になりました」
迷路のような細かな線を見た天皇陛下は「根気のいることですね」、皇后さまは「素晴らしい才能」と伝えた。
また、子どもたちが木と共生する文化を育むための同市の木育施設「ぎふ木遊館」も訪れた。県産の木材を使った子ども用のキッチンや積み木などのおもちゃがそろう館内で、天皇陛下はマスクを外して木の香りをかいだり、積み木で遊ぶ子どもたちの様子を笑顔で見たりしていた。(河崎優子)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。