◆寄せられた声、特に困っている人の視点を大切に
マイナンバーカード=一部画像処理
マイナ保険証の利用に「何も困っていない」という人もいれば、認知症の母の介護で30分しか家を空けられず「どうやって(マイナンバーカード取得の)手続きができるのか」と嘆く人も。はがきには「死にたい気持ちを抑えて生活している」とつづられていた。 自分の視点だけで見ても、今の自分にとっての善しあししか分からない。社会や将来の自分にとってどうかを考えるには多くの視点が必要だ。取材班は特に、困っている人の視点を大切にしている。問題を理解し、どうすれば良くなるかを一緒に考えられるからだ。 6月に薬局の動きを取り上げたのも、窓口職員が「マイナ保険証の利用の呼びかけを強いられるが、実際に出されると受け付けに時間がかかり、業務が滞るので困っている」と、声を届けてくれたためだった。◆さまざまな視点から見た景色を届ける
東京本社デジタル編集部・戎野文菜
政府は「誰ひとり取り残さない、人に優しいデジタル化」を掲げている。この困難な目標を実現するためには、全ての人の視点を大切にしなければならない。 私たちにできるのは、さまざまな視点から見た景色を届け、問題を共有し、より良い選択に役立ててもらうこと。9月に始まったシリーズ「検証マイナ保険証」でそれをかなえたい。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。