【30秒でわかる】最高裁にジャッジ 国民審査

 最高裁判所の裁判官をやめさせるかを市民が判断する「国民審査」が15日、総務省の中央選挙管理会から告示された。対象は裁判官15人のうち、前回衆院選後の2022年6月~今年9月に就任した6人。18歳以上に投票の権利があり、投票日は衆院選と同じ27日。期日前投票もできる。

 国民審査では、「やめさせたい」と思う裁判官に×印をつける。×が有効票の半数を超えた裁判官は解職される。信任する場合は何も記入する必要はなく、○印などを書くと無効とされる。

 今回から在外投票が可能になった。在外投票の場合は、投票用紙には名前でなく数字が記載されていて、やめさせたい裁判官がいれば、告示番号に対応する数字の上の空欄に×をつける仕組み。

 投票の参考になるよう、対象となる裁判官の経歴などを書いた「審査公報」が投票日の2日前までに各世帯に届く。最高裁のホームページにも同様の情報がある。審査対象者は次の通り(くじで決められた告示順)。

 ①尾島明氏(66)=裁判官出身②宮川美津子氏(64)=弁護士出身③今崎幸彦氏(66)=裁判官出身④平木正洋氏(63)=裁判官出身⑤石兼公博氏(66)=外交官出身⑥中村慎氏(63)=裁判官出身。(遠藤隆史)

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