佐賀県を訪問した天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは12日、佐賀市の県赤十字血液センターを訪れ、災害対応の取り組みを視察した。

 愛子さまは4月から日本赤十字社の嘱託職員として勤務している。

 愛子さまは、行政や民間団体が、平時から防災のための取り組みなどを共にして連携を密にしていると聞き、「平時の活動が、災害時に役立つと思うことが多いですか」などと熱心に質問していた。献血ルームでは、若い世代の献血が少なくなっている現状を「深刻な問題ですよね」と案じ、献血を終えたばかりの大学生らに声をかけた。

 同日午前には市内のSAGAアリーナで第78回国民スポーツ大会の柔道競技を観戦した。

 また、市内の山あいにある名尾地区で県の重要無形文化財「名尾手すき和紙」の工房にも足を運び、和紙の手すきも体験。3年前の土石流災害から復興し、今年オープンしたばかりの併設店舗では、天井からつり下げられた色とりどりの和紙や、原料を使ったお香やお茶などを前に「和紙の新しい可能性を感じることができました」と語った。(中田絢子)

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