研究に基づき復元された、古墳時代の漆塗りの甲冑=4日、奈良県立橿原考古学研究所付属博物館

 古墳時代の人々はどのように甲冑を作り、身にまとっていたのか―。そんな古代の謎に迫る意欲的な特別展が奈良県立橿原考古学研究所付属博物館(同県橿原市)で始まった。関東から九州まで8府県の50を超える遺跡・古墳の遺物など約300点をそろえた。国宝や重要文化財も含み、古墳時代の甲冑に焦点を当てた展覧会では過去最大の規模だ。12月1日まで。  タイトルは「甲冑―古墳時代の武威と技術―」。担当はこの分野の研究を長く続けてきた吉村和昭学芸課長が手がけた。甲冑は当時、戦闘の道具であると同時に古墳にも数多くが副葬された。所持する人や、古墳に眠る人物の社会的な階層を示す威信財としての側面もあったという。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。