2024年のノーベル平和賞に、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が選ばれた。悲願の知らせに、関係者は一様に喜びの声を上げた。

  • 日本被団協にノーベル平和賞 「平和への希望に関与、たたえたい」

 受賞を知った広島県被団協の箕牧智之理事長は、広島市役所で会見し、「本当に夢の夢です」と喜んだ。「長年の活動の成果ですね」などと受賞を祝うメールが殺到しているという。

 今回の受賞でどんなメッセージが広がって欲しいかを問われると、「核廃絶、恒久平和の実現です。今、世界は複雑な情勢だ。私たちもさらに磨きをかけてやっていかなければならない。戦後、原爆孤児で育った子どもたちがたくさんいる。ガザで子どもが被害を受けている」と訴えた。今後も「ノーベル平和賞に値する活動をしたい」と話した。

 日本被団協の和田征子事務局次長(80)は「言葉にならない。夢のよう。私たち被団協が1957年の創設以来訴え続けてきた、核兵器の非人道性が世界に伝わってほしい」と語った。

 さらに「核共有論や核抑止論…

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