芸術・芸能スタッフの拘束時間と休日数

 政府は11日、過労死・過労自殺の現状を分析した2024年版「過労死等防止対策白書」を閣議決定した。過重労働が懸念される業種のうち「芸術・芸能」分野のスタッフへのアンケートを分析した結果、休日が1週間当たり1日以下に相当する人が約半数に上り、うつ傾向・不安は一般就業者全体よりも総じて高かったことが分かった。  白書によると、アンケートは「映像監督」「脚本家」「技術スタッフ」などフリーランスや雇用契約がある488人が昨年10~12月に回答。俳優などは含まれない。「スケジュール上の1カ月当たりの休日数」との質問には、週1日未満に相当する「0~3日」が27・0%、週1日程度の「4~6日」が25・6%だった。1週間当たりの拘束時間は「60時間以上」が35・2%に上った。  「主観的幸福感」は他の業種よりも高い結果が出たが、重度を含む「うつ・不安障害の疑い」があるとの回答が30・5%で、一般就業者全体の26・5%を上回った。


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