2023年4月の改正道路交通法施行で、自転車に乗るすべての人にヘルメット着用の「努力義務」が課された。
全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)が今年8月、全国の15~84歳の2万2400人を対象に実施した調査で、努力義務化されたことを知っていた人は全体で89%だった。高齢になるほど認知率が高くなるが、最も低い20代でも8割以上の人が義務化を知っていた。
ところが、自転車を利用している1万1200人を対象に、ヘルメットを着用状況を聞いたところ、「常に着用」「おおむね着用」を合わせた「着用者」は全体の26.2%にとどまった。性・年代別の着用者率は、「20代男性」37.7%が最も高く、「50代女性」13.6%が最低だった。
着用しない人に理由を聞いたところ、「ヘルメットの着用が面倒」82.8%が最も多く、「義務化されていない」71.0%、「取り締まりが厳しくない」59.7%、「ヘルメットが似合わない」57.6%の順だった。「似合わない」「かっこ悪い」など、外見に関わる理由は、男性よりも女性の方が多かった。
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