暴行が原因とみられる腹部内出血で大阪市平野区の西村結翔ちゃん(1)が死亡した事件で、管轄の児童相談所は9日、今年夏に結翔ちゃんがやけどで入院し、20代の母親と2回面談していたと明らかにした。結翔ちゃんの様子に異変がなかったとして、虐待の恐れはないと判断したという。
大阪市南部こども相談センター(児相)によると、8月23日、結翔ちゃんは自宅で哺乳瓶の中身がかかってやけどし、約10日間入院した。
病院から連絡を受けた児相職員が自宅を訪問。面談した母親は「目を離した際に、子どもがキッチンの哺乳瓶を触って、(中身が)こぼれた」と説明した。
児相は退院後の9月にも面談し、結翔ちゃんを直接確認。結翔ちゃんの様子に異変がなく、母親も再発防止に取り組む姿勢を見せたことから、一時保護などは不要と判断した。
児相担当者は「一連の対応に問題はなかったと考えている」と話した。
10月7日昼、自宅の布団で結翔ちゃんがぐったりしているのを母親が発見し、搬送先の病院で死亡が確認された。
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