小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気を発症するなど、健康被害の訴えが相次いだことを受けて、大阪弁護士会はことし4月に電話相談を行い、およそ80件の相談が寄せられました。

小林製薬は製品の摂取と症状に相応の関係が認められる人を対象に補償を進めていますが、相談の中には会社の対応に不安を感じている人もいたということです。

このため、消費者問題に詳しい大阪弁護士会の有志の17人は、被害を訴えている人たちを支援するため「紅麹サプリ被害救済弁護団」を結成しました。

会見を開いた日高清司弁護団長は「被害に遭われた方は、1人で悩まずにまずは弁護団に相談してほしい」と話していました。

弁護団は、ホームページを立ち上げて9日から相談を受け付け、今後、小林製薬と補償に向けた交渉を進めていくことにしています。

被害女性「腎機能障害になり人生狂わされた」

弁護団の結成を前に先月、大阪弁護士会が被害を訴える人を対象に説明会を開き、およそ10人が参加しました。

相談会に参加した東京に住む50代の女性は、サプリメントを摂取したあと腎機能障害になり、今も食事制限が続いているということです。

女性は「腎機能障害になり人生が狂わされた。食事が一番の楽しみだったのに今は苦痛になっている。小林製薬がもっと早く公表していればこんなことにはならなかった」と話し、小林製薬に早期の謝罪や補償を求めています。

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