震災から復興した町に伝説の「鬼獣」が現れ、ロボットや町民が立ち向かう――。そんなユニークな町のPRアニメ「大槌超神楽ダイハンマー」が27日、町内のショッピングモール「マスト」でお披露目された。

 アニメで町を知ってもらい観光の活性化につなげようと、岩手県大槌町が2900万円をかけ23分の作品が完成した。町内を中心に約50の団体・個人が参加する大槌町観光交流協会のコンテンツビジネス戦略事業部会が、1年をかけて約200回の会合を重ねてストーリーを練った。

 声優には著名な人々が参加。主役の町職員「大槌みとら」に、名探偵コナンのコナン役・高山みなみさん、町の守り神「小姫」に町出身の佐藤ひろ美さん。町民役にちびまる子ちゃんの祖父役の島田敏さん、日高のり子さん、茶風林さんらが務める。

 音楽は、同町出身の臺隆裕さん(29)が担当。キャラクターは町民から募った43作品から選んだ。ロボット「ダイハンマー」に選ばれた大槌学園4年・小林紘大さん(9)はアニメを見て「うれしい。かっこよかった」と満足そうだった。

 町ではこれまでも、町観光交流協会員を主人公にしたアニメなどを制作しており、今回で3作目。5月6日までマストで上映し、7日からは英語・フランス語などの字幕も入れてユーチューブで公開する。キャラクターグッズをカプセルトイで売る計画もある。(東野真和)

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