横浜地方裁判所に訴えを起こしたのは、40代の海上自衛官と、かつての部下で退職した20代の元海上自衛官の2人で8日、横浜市内で記者会見を開きました。
それによりますと、2人は、おととし上官によるパワハラがあったとして懲戒処分を求める申し立てを行ったところ、虚偽の告訴をしたとして自衛隊内部の捜査機関の「警務隊」に逮捕されましたが検察が不起訴にしたということです。
しかし、その後も海上自衛隊内部のサイトでは2人の実名が記載された逮捕状などが閲覧できる状態で公開されていたということで、プライバシー権が侵害されたとして、国に対して合わせて220万円の賠償を求めています。
2人は去年、逮捕は違法だとして、国に賠償を求める訴えを起こしていて、サイトで公開されていたのはこの裁判で提出した証拠だったということです。
訴えを起こした40代の海上自衛官は「不起訴にもかかわらず逮捕状が閲覧できる状態だったと知り、周囲の隊員から自分がどう見られているのか不安になった。自衛隊内の情報管理のあり方も問題だと思う」と話していました。
海上幕僚監部広報室 “訴状が届きしだい 適切に対応”
提訴について、海上幕僚監部広報室は、「きょうの時点で訴状は届いていないが届きしだい、関係機関と検討し適切に対応していく」とコメントしています。
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