今月末のハロウィーンに先立ち、東京都渋谷区の長谷部健区長と新宿区の吉住健一区長は7日、都内の日本外国特派員協会で記者会見を開いた。両区では、若者や訪日外国人らによる路上飲酒が問題となっており、ハロウィーンの時期などに繁華街路上での飲酒を禁止する条例を制定している。両区長は「ルールを守って過ごすよう心掛けてほしい」(長谷部氏)などと呼び掛けた。
長谷部氏は、観光客の急増で住民生活に影響が出るオーバーツーリズム(観光公害)への対策強化を国や都に求める考えを表明。吉住氏も「迷惑行為をやめるよう呼び掛けていく」と強調した。
渋谷区では、ハロウィーンに仮装した若者らが渋谷駅周辺で飲酒し、騒ぐなどの迷惑行為を繰り返すようになり、区は2019年、路上飲酒禁止条例を制定。23年5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが移行し、行動制限がなくなると、訪日客らによる「路上飲み」が常態化したため、今年6月、飲酒禁止を通年化する条例改正を行い、今月1日に施行された。
渋谷区の対策強化に伴い、若者らが流入するケースが増えた新宿区も6月、ハロウィーン期間に歌舞伎町周辺などでの路上飲酒を禁止する条例を制定した。
ハロウィーンに先立ち、記者会見する東京都渋谷区の長谷部健区長(右)と、新宿区の吉住健一区長=7日午前、東京都千代田区
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