参拝一番乗りを目指して健脚自慢らが神社を疾走する兵庫県西宮市の西宮神社の伝統神事「福男選び」が、関東で唯一の直系の分社、群馬県桐生市の桐生西宮神社で11月20日に開催される。主催の実行委員会によると、本社公認で分社で行われるのは初めて。参加資格は高校生以上で、女性の部もある。今年の参加者108人を決めるくじを13日から配布する。

ゴールを指さし「福男選び」開催をPRする実行委員会の片山翔平代表(左)と小山哲平副代表=群馬県桐生市の桐生西宮神社で

 スタートは午前6時。男女別に参道から本殿まで本社同様に約230メートルを駆ける。最後の数十メートルは急勾配の石段だ。それぞれ「一番福」になった人にはえびす像を贈り、一~三番福計6人は参拝者への福まきなどに参加できる。本社は1月に執り行われるが、桐生では秋季大祭「えびす講」に合わせて実施する。  くじは、13日に隣接する美和神社などで開かれる「だいこくえびす縁日」から配布する。その後インターネットでも受け付け、神事前日の11月19日にも配り、同日夜にくじ引きで参加者が決まる。  地域文化を盛り上げたいと開催を打診し、本社の快諾を得たという。桐生西宮神社世話人で実行委の片山翔平代表(41)は「文化として根付かせ、1000年続けたい」と話している。問い合わせはメール=kiryu.nishinomiya.katayama@gmail.com=へ。(鈴木学) 

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