破片(左下)と接合することが分かった鶏形埴輪=5日、大阪府河南町の大阪府立近つ飛鳥博物館
各地の遺跡調査の成果を紹介する巡回展「発掘された日本列島2024」(文化庁など主催)が大阪府立弥生文化博物館(和泉市)と大阪府立近つ飛鳥博物館(河南町)の2館で開催されている。12月8日まで。約1500年を経て破片が接合した鶏形埴輪など20遺跡の約560点を展示している。 近年の発掘成果を披露する「新発見考古速報」では、縄文―弥生時代の遺物を弥生博で、古墳―江戸時代を近つ飛鳥博で展示する。 古墳時代では赤堀茶臼山古墳(群馬県伊勢崎市、5世紀前半)で出土した大型の鶏形埴輪を展示。古墳から3キロ離れた釜ノ口遺跡で出土した羽の埴輪片と接合することが判明。鶏形埴輪は同遺跡で作られ、羽の一部が欠けて落ちたが埴輪はそのまま古墳に運ばれ副葬されたと推定されており、約1500年ぶりに「再会」を果たした。 赤堀村104号墳で出土した埴輪片も東京国立博物館に所蔵されている人物埴輪の一部だったことが分かり、84年ぶりの再会として話題になった。 一般650円、65歳以上、高大生450円。11月16、17日は入館無料。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。