日弁連は4日、名古屋市で人権擁護大会を開き、刑事事件の被告が法廷に入退室する際、手錠や腰縄を使わないよう求める決議を採択した。周囲に有罪の印象を抱かせ、人格権や無罪推定の権利を侵害すると指摘。国や裁判所に、着脱できる待機室などの整備を求めた。
決議には、漫然と手錠や腰縄が使用され、弁護士側も日常の光景として問題に自覚的ではなかったとの反省も盛り込まれた。
日弁連再審法改正実現本部の本部長代行を務める鴨志田祐美弁護士が登壇し、袴田巌さんの再審無罪判決を受けて、再審の法制度改正の必要性に理解が広がっていると報告。「冤罪被害者はたくさんいる。一層の協力をお願いしたい」と訴えた。
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