渋谷駅直結の商業施設でテロ事件を想定した訓練

4日の訓練は渋谷駅直結の商業施設で行われ、警察官や施設の警備員などおよそ60人が参加しました。

イベント会場の手荷物検査場で不審者がカバンに入った危険物を地面に置いたという想定で、警備員が無線で本部に連絡し、ほかの客が近づかないよう立ち入りを制限しました。

そして通報を受けて駆けつけた警察官が刃物を振り回して暴れた犯人役を制圧しました。

このあと生物化学兵器などを使ったテロ事件に対応する警視庁のNBCテロ対策部隊が到着し、危険物が入ったペットボトルを金属の容器に入れて密封していました。

渋谷警察署の牧之瀬実署長は「近年は選挙活動中に政治家が狙われる事件が起きている。総選挙が控えるなか不審な人物がいたらいち早く声をかけてほしい」と話していました。

警備会社でこの施設の警備を担当している田中孝一さんは「さすまたなどの道具を効果的に使えるよう訓練を重ねるほか、周辺施設とも連携しエリアを面でとらえた警備にあたりたい」と話していました。