原子炉格納容器の底部に広がる小石状のデブリの一つを爪形装置（右上）でつかんで持ち上げる様子＝９月１４日（東京電力提供）
東京電力は３日、福島第１原発２号機の溶融核燃料（デブリ）取り出しで、カメラ異常による作業中断前の９月１４日にデブリをつかんで持ち上げた動画を公開した。これまでは「デブリはつかんでおらず、採取装置の先端をデブリに接触させた」と説明していた。東電は「説明が異なっていた理由を確認中」としている。 １４日は装置のつかむ機能を確認しただけでデブリは取り出さなかった。１７日に装置先端の２台のカメラの映像が映らなくなり、作業は中断。その後、装置を原子炉格納容器外に引き抜いた。 公開したのは約２分の動画。容器底部に広がるデブリのうちの一つをつかみ、わずかに持ち上げている様子が写っていた。
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