先月下旬から今月にかけて、東京と埼玉で相次いだ強盗傷害事件では、1日、所沢市の住宅で80代の夫婦が襲われた事件に関わったとして、いずれも闇バイトで集まったとみられる3人が逮捕されたほか、3日、埼玉県警が、住居・職業不詳の森田梨公哉容疑者(24)を全国に指名手配しました。
これまでの調べで、先月30日、東京 国分寺市で60代の女性が大けがをした強盗傷害事件の現場近くの防犯カメラに、森田容疑者とみられる人物と、もう1人の容疑者とみられる人物が写っていたことが分かっています。
捜査関係者によりますと、所沢市の事件で逮捕された3人のうち、佐藤聖峻容疑者(24)が「指名手配された森田容疑者と一緒に国分寺の事件に関わった」という趣旨の供述をしているということです。
警視庁は、森田容疑者と佐藤容疑者の2人が国分寺市の事件でも住宅に押し入るなど、事件に関わった疑いがあるとみて捜査しています。
一方、警視庁は所沢市の事件で奪われたクレジットカードを使い、東京 新宿区内の店舗でバッグなどを購入しようとしたとして、安田勇介容疑者(23)を逮捕しました。
一連の強盗事件との関わりなどについて捜査しています。
指名手配されている容疑者 これまでの足取りは
防犯カメラの映像などの追跡捜査で指名手配されている森田梨公哉容疑者(24)の足取りが分かってきました。
警察のこれまでの捜査によりますと容疑者は、1日午前2時半ごろに埼玉県所沢市で事件が起きたあと現場から逃走しました。
そのあと、いずれかの車で東京 小平市にあるJR新小平駅の近くまで移動し事件からおよそ30分後の午前3時ごろタクシーに乗って東村山市内まで移動したことが分かりました。
そのあと10時間ほど足取りが途絶えますが、午後0時50分ごろに東村山市でタクシーに乗ったということです。
その後の足取りはつかめていません。
また、事件当時の詳しい状況も分かってきました。
警察が逮捕した実行役らに事情を聴くなどしたところ、指示役は実行役と秘匿性の高い通信アプリで通話をつないだまま住宅に押し入らせていたことが分かりました。
実行役の1人は調べに対し「現場から逃走しようとしたらアプリを通じて指示役から『逃げるな』と言われた」と供述していて、指示役は事件の最中もリアルタイムで指示を出していたとみられています。
また、実行役らの財布やかばんなどが事件現場近くのコンビニエンスストアに停めてあった車の中に残されていたことも新たに分かりました。
指示役から身元の特定につながる私物を現場に落とさないように指示されていたとみられています。
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