再審無罪判決が言い渡された袴田巌さんについて、東京高検前で控訴断念を訴えるプロボクサーら=3日午後

 1966年の静岡県一家4人殺害事件で死刑が確定し、先月26日に静岡地裁で再審無罪判決が言い渡された袴田巌さんを支援する日本プロボクシング協会は3日、控訴断念を求める要請書を東京高検に提出した。これに先立ち、プロボクサーなど約30人が検察庁前で「時間がない」と書かれた横断幕を掲げ、「潔白」を意味する白色のバンテージを巻いた拳を突き上げながら「袴田さんは無実だ」「控訴するな」と声を上げた。

 袴田さんは元プロボクサーで日本フェザー級6位、年間最多試合の日本記録も持つ。

 故障で引退後に事件が発生。要請書では「一刻も早く終了のゴングが打ち鳴らされ、名誉が回復されるように願う」とした。

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