部下に「殺すぞ」と発言したとされる問題をめぐり、異例の更迭となった京都府警の白井利明本部長(56)。「仕事熱心」との評判があった一方で、厳しすぎる言葉への不満を口にした職員もいる。

  • 「殺すぞ」と暴言の京都府警本部長を更迭 警察庁長官訓戒処分で

 ある府警幹部は昨年、白井本部長に「ばかやろう」「このやろう」との暴言を浴びせられたという。周囲の幹部も言われていたといい、「印象は、瞬間湯沸かし器」。

 仕事には熱心で一生懸命な面もあった。だが、「思ったように仕事が進まないと、べらんめえ調で、怒り出す人だった」と話す。

 言葉が厳しすぎると、「自信がなくなる人もいるため、処分は仕方がない」。警察組織のトップである以前に、「警察官として、恥ずかしくない言動をするべきだ」と話した。

 別の府警幹部も「本部長は、中途半端が嫌いな人」「驚いた。14日付の異動となれば、直近の会議や業務に影響が出てしまう」などと話した。

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 白井本部長は3日午後の府議会本会議で、警察庁長官訓戒処分を受けたことと、14日付で長官官房付への異動を命じられたことを明らかにした。

 本会議終了後、議場から出てきた白井本部長は、報道陣からの問いかけに一切答えずに立ち去った。(光墨祥吾、関ゆみん)

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