鹿児島市で来月にある南九州最大規模の祭り「おはら祭」に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)鹿児島家庭教会が参加を拒否されたことがわかった。主催する「おはら祭振興会」会長の下鶴隆央・鹿児島市長が2日の定例会見で、参加の可否を判断する規約に基づき参加させなかった団体があることを認めた。

 下鶴市長は会見で、「公表すると、誹謗中傷などの不利益を生じさせる可能性がある」として団体名を明かさなかったが、鹿児島家庭教会が取材に参加拒否を認めた。

 同教会は2019年以降の3回、参加した。昨年の祭りの後に市民から「参加させるべきではない」といった批判があり、市が事務局を担う振興会は今年、参加できない団体を例示した規約を設けた。

 同教会は8月に参加を申請したが、同教会によると、振興会の関係者が今月1日、同教会を訪れて「公序良俗に反する行為や法に抵触する行為等、参加がふさわしくないという規約にあてはまると判断した」と通告したという。(宮田富士男)

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