東京、埼玉両都県で相次いだ強盗致傷事件で、一部の事件で逮捕された男らが、同じ「指示役」から連絡を受けていたとみられることが捜査関係者への取材で分かった。男らは「闇バイトに応募した」と説明しており、警視庁と埼玉県警は「匿名・流動型犯罪グループ」(匿流)による事件とみて共同捜査本部を設置して実態解明を進める。
捜査本部によると、東京都練馬区と国分寺市、埼玉県所沢市で9月28日~今月1日、住宅に複数の男が侵入し、住民を縛るなどした上でけがをさせて逃走した。これまでに実行役ら計6人を逮捕。所沢の事件で逮捕された男が国分寺の事件への関与を認めたという。
捜査関係者によると、この男のスマートフォンを警察が調べたところ、匿名性の高い通信アプリの同一とみられるアカウントから、所沢と国分寺の事件の指示を受けていたことが分かったという。
また9月18日にさいたま市西区の住宅でも60代の女性らが縛られ、現金などが奪われる強盗致傷事件があり、県警は2日までに実行役の容疑者全員を逮捕した。この事件の容疑者の一部が所沢・国分寺の事件と同一とみられるアカウントから指示を受けていたといい、捜査本部は同一グループの犯行とみて調べを進めている。(遠藤美波、浅田朋範)
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