これは、群馬銀行が2日に群馬県庁で会見を開いて明らかにしました。
それによりますと、懲戒解雇されたのは、群馬銀行の埼玉県深谷市の支店で営業を担当していた20代の男性行員です。
この行員は、ことし8月から9月にかけて「旧札を新紙幣に交換する目標があり、無料で受け付けるので応じてほしい」などとうそをついて現金を集め、個人や法人など、16の顧客から合わせて5535万円をだまし取っていたということです。
9月上旬、顧客から支店に「新紙幣への交換に、さらに応じることができる」などと連絡があり、銀行がこの行員に事情を聴くなどして調べた結果、被害が発覚したということです。
行員は、だましとった現金を自身の口座に入金し、ギャンブルなどに使っていたということです。
群馬銀行は金融庁に事態を報告するとともに、警察への刑事告発を検討しているということです。
また被害に遭った顧客に対し、銀行は謝罪したうえで立て替える形で全額を弁済し、今後、行員に支払いを求める方針です。
群馬銀行は「信用を旨とする金融機関がこうした事件を発生させたことは痛恨の極みであり、心よりおわび申し上げる。内部管理態勢のいっそうの充実に全力をあげて取り組む」などとコメントしています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。