山形県警察本部

 7月の記録的大雨によりパトカーが流され、警察官2人が殉職した問題で、山形県警は2日、パトカーが冠水域に入った後で、入らないよう無線で指示したとの調査結果を明らかにした。パトカーは直後に流され、県警は「想定外だった」としている。また水難救助活動用の装備充実や、伝承といった再発防止策を公表した。  県警によると、2人は7月25日午後11時31分ごろ、山形県新庄市の救助現場へ向かった。ドライブレコーダーの映像では11時33分ごろ、冠水域に入った。進入しているとの無線連絡は同37分ごろで、新庄署は同38分ごろに入らないよう指示した。  だが映像では、同時刻ごろパトカーは流された。当時の水位は約80センチ。警察官の安全確保第一との無線指示は40分ごろだった。  殉職したのは佐藤颯哉巡査部長(29)=2階級特進で警部=と玉谷凌太巡査長(26)=同警部補。2人は救命胴衣を所持していなかった。県警は災害時に現場出動の可能性がある警察官約1200人分の救命胴衣とヘルメットの配備を行う。


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