「これから仲よくしよう」のボードが掲げられた石川県能登町立柳田小に入る輪島市立町野小の児童ら=1日午前、能登町

 能登半島地震の発生から9カ月となった1日、石川県能登地方を襲った記録的豪雨で浸水し、休校していた輪島市立町野小の児童と東陽中の生徒が、隣接する能登町の学校で合同授業を受けるため、登校を始めた。

 児童や生徒は、輪島市からスクールバスで能登町立柳田小と柳田中に通学。午前8時15分ごろ、柳田小の前でバスを降りた子どもたちは「おはようございます」と元気にあいさつした。玄関には、柳田小の6年生が作った「これから仲よくしよう」と書かれたボードが掲げられていた。

 家族で暮らす仮設住宅団地内のバス停からスクールバスに乗った5年柳田理菜さん(10)は「お友達と遊べる。やったー」と声を弾ませていた。母親陽子さん(48)は「水道も整っている能登町で勉強する場所ができて安心です」と話した。

 輪島市教育委員会によると、町野小に20人、東陽中に10人が在籍。ボランティアが浸水した校舎の清掃を急いでいるが、復旧の見通しは立っていない。

 輪島市では豪雨により一時、小中全12校が休校し、うち10校は9月26日に再開した。

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