9月29日夜11時ごろ、横浜市鶴見区にある「生見尾踏切」でベトナム国籍で区内に住むブオン・バン・ロンさんが(26)東海道線の電車にはねられて、死亡しました。

現場の踏切はJRの在来線3路線が通るために長さが40メートル余りあり途中には、渡りきれない人などのために遮断機で区切られた待機できるスペースが設けられています。

このため渡りきるにはこの待機スペースを横断する構造となっていますが、警察によりますと、防犯カメラの映像や電車の運転士の話などから、死亡した男性は、スマートフォンを操作しながら踏切の中に入り、待機できるスペースの手前で、下りた遮断機の前にいたところはねられたということです。

こうした状況から警察は、待機する場所を誤った可能性があるとみて、当時の状況を調べています。

警察によりますと、この踏切ではことし4月にも今回と同じ場所で50代の男性が電車にはねられて死亡する事故が起きているということです。

事故で亡くなった男性の友人「驚くばかりでつらいです」

事故が起きた踏切では、亡くなったベトナム国籍の男性の友人など数人が訪れ祈りをささげる姿がありました。

男性の友人だという20代の男性は、「一緒に日本で生活していた時期もあり、仲のよい友人でした。事故に遭ったと聞いて驚くばかりでつらいです」と涙ながらに話していました。

事故が起きた踏切近くに住む住民「対策をしてほしい」

事故が起きた踏切の近くに住む80代の女性は、「最近引っ越してきましたが、はじめのうちは踏切の距離が長くて立ち止まって待つ場所もよく分からなかった。痛ましい事故も起きていてさらなる対策をしてほしい」と話していました。

また、現場の踏切をよく使うという70代の女性は、「以前、踏切を渡っていて危ない位置で立ち止まってしまい、居合わせた人から大声で移動するように言われたことがあった。多くの人が利用している踏切なのでまた事故が起きてしまうのではないかと心配しています」と話していました。

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